議事録AIの選び方と、自動要約プロンプトの作り方
自動文字起こし型と要約プロンプト型の違い、選び方、そのまま使える自動要約プロンプト例までまとめました。
はじめに:議事録作成はもう手作業の時代ではない
会議のたびに発生する議事録作成は、地味ながら時間を奪う業務の代表格です。1時間の会議に対して、整形・要約まで含めると30分以上かかることも珍しくありません。2026年現在、この作業は「議事録AI」を使えば大幅に短縮できます。ただし、ツールは大きく2種類あり、それぞれ得意分野が異なります。本記事では両者の違い、選び方、そして要約精度を左右する「プロンプト」の作り方まで、実務で使える形で解説します。
議事録AIには2つのタイプがある
議事録を支援するAIは、ざっくり次の2系統に分かれます。
1. 自動録音・文字起こし型
会議に「参加」して音声を録音し、自動で文字起こし・要約まで行うツールです。
- 代表例: tl;dv、Notta、各種AI議事録サービス
- 強み: Zoom / Google Meet / Teams と連携し、ボタン操作なしで全自動。話者分離やタイムスタンプ付き
- 弱み: 月額課金が前提。要約の粒度や出力フォーマットを細かく制御しにくい
2. プロンプト要約型(ChatGPT / Claude 等)
文字起こしテキストを自分で用意し、ChatGPTやClaudeに渡して要約させる運用です。
- 強み: プロンプト次第で出力を自由自在に設計できる。既存の文字起こしや手元のメモにも使える
- 弱み: 文字起こし自体は別途必要。プロンプト設計の巧拙で品質が大きく変わる
実務では「文字起こし型で録音・テキスト化 → プロンプト要約型で自社フォーマットに整形」という組み合わせが最も強力です。
選び方のポイント
| 観点 | 重視すべき人 | 推奨タイプ |
|---|---|---|
| とにかく全自動にしたい | 会議が多い営業・PM | 文字起こし型 |
| 出力フォーマットを統一したい | 議事録の体裁が決まっている組織 | プロンプト要約型 |
| コストを抑えたい | 個人・小規模チーム | プロンプト要約型 |
| 機密性が高い | 法務・人事 | 自社契約のAPI or オンプレ寄り |
選定時は、(1) 既存の会議ツールと連携できるか、(2) 話者分離の精度、(3) データの保存先と削除ポリシー、の3点を必ず確認してください。
自動要約プロンプトの作り方
プロンプト要約型の品質は、指示の具体性で決まります。「要約して」だけでは使い物になりません。出力構造を明示するのがコツです。
汎用的に使える基本プロンプトがこちらです。
あなたは優秀な議事録作成者です。以下の会議文字起こしを読み、次の構成で日本語の議事録を作成してください。
# 会議名・日時(不明な場合は「未記載」)
# 参加者(発言から推測できる範囲で)
# 決定事項(箇条書き、各項目に根拠となる発言を1行添える)
# ToDo(担当者・期限を「担当: / 期限: 」形式で明記。不明なら「未定」)
# 主要な論点(賛成・反対の両論を併記)
# 次回までの宿題
冗長な相槌や雑談は省き、事実と決定に集中してください。
---
[ここに文字起こしを貼り付け]
特定の目的に絞るなら、抽出タスクを分離すると精度が上がります。たとえばToDoだけ確実に拾いたい場合。
以下の文字起こしから「ToDo(やるべきこと)」のみを抽出してください。
出力は次のJSON配列形式で、推測で項目を増やさないこと。
[
{"task": "タスク内容", "owner": "担当者名 or 未定", "due": "期限 or 未定", "source": "根拠となる発言の引用"}
]
JSON形式で出力させると、後続のタスク管理ツールへの取り込みも容易になります。
運用のコツ:決定事項・ToDo・論点を構造化する
精度の高い議事録に共通するのは、情報を3つの軸で構造化していることです。
- 決定事項: 「何が決まったか」。曖昧な表現を避け、根拠の発言を必ず添える
- ToDo: 「誰が・いつまでに・何を」。担当と期限が欠けたタスクは要再確認としてフラグ
- 論点: 「何が未解決か」。結論が出なかった論点こそ次回の起点になる
加えて、文字起こしに固有名詞や専門用語の表記揺れがある場合は、プロンプト冒頭に「用語集」を渡しておくと誤変換を大幅に減らせます。AIの出力は必ず人間が最終確認する、という運用も忘れないでください。
まとめ
議事録AIは「全自動の文字起こし型」と「自由度の高いプロンプト要約型」を使い分けるのが基本です。ツール選びでは連携・話者分離・データ保存先を確認し、プロンプトでは出力構造を明示して決定事項・ToDo・論点を分離する。この2点を押さえるだけで、議事録作成の負荷は劇的に下がります。
より実践的な比較やテンプレートは議事録AI特集でまとめています。また、現場で磨かれた要約プロンプトや業種別テンプレートは、equaliA の議事録関連ノウハウで実際に購入・活用できます。「AIのノウハウを、みんなで等しく」を掲げる equaliA では、こうした即戦力のノウハウが日々追加されています。自分でゼロからプロンプトを作り込む前に、まずは先人の知見を覗いてみてください。
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